トラベルミン［ジフェンヒドラミン/ジプロフィリン］作用機序

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めまいの治療薬や吐き気止め、酔い止めの治療薬として使用される薬がトラベルミン［ジフェンヒドラミン/ジプロフィリン］です。

このページでは、トラベルミン［ジフェンヒドラミン/ジプロフィリン］の作用機序、特徴、副作用について解説しています。

トラベルミン［ジフェンヒドラミン/ジプロフィリン］：めまい治療薬

トラベルミン［ジフェンヒドラミン/ジプロフィリン］は、悪心・嘔吐・めまいに使用される治療薬です。

めまいの種類は、

にわかれます。

めまいの原因は、耳や脳、血圧の変動など3つのタイプに分かれます。

耳が原因のめまい

耳石が三半規管に入ってしまったり［良性発作性頭位］、内耳中の液体＝内リンパ液が増え耳を圧迫したり［メニエール病］、平衡感覚を脳へ伝える前庭神経に炎症が起こる［前庭神経炎］ことなどが原因です。

脳が原因のめまい

脳梗塞や脳出血、脳と首の間の椎骨動脈の循環不全、前庭神経や脳の腫瘍が原因です。

血圧の変動が原因のめまい

座っている状態から立ち上がる際に起こる起立性低血圧が原因です。

めまいは、耳と脳の間の伝達に何かしら異常が生じ起こります。

この異常は、耳石や内リンパの増加、血液循環不全などによって起こります。

めまいの治療薬の中で、耳石と血管に対して作用する薬のひとつがトラベルミンです。

MEMO

トラベルミンは、ジフェンヒドラミン/ジプロフィリンの配合剤であり、2つの作用があります。

ジフェンヒドラミンは、嘔吐中枢の興奮を抑制します。

ジプロフィリンは、内耳-脳の伝達系の興奮を抑制します。

これら2つの作用で抗めまい薬として使用されます。

やっくん

トラベルミン［ジフェンヒドラミン/ジプロフィリン］は、嘔吐中枢の興奮を抑制し、内耳-脳の伝達系の興奮を抑制することにより、めまい症状を緩和します。

トラベルミン［ジフェンヒドラミン/ジプロフィリン］は、悪心・嘔吐・めまいの改善薬として、1952年に発売された薬です。

昔からの薬なので、市販薬としても長く使用されており一般の方の認知度も高い薬です。

注意

主な副作用としては、眠気［3.35％］、倦怠感［1.79％］、頭重感［1.12％］、あくび［1.12％］などが報告されています。

トラベルミンは抗コリン作用があるため、副作用として眠気が起こります。