マグミット、マグラックス[酸化マグネシウム]作用機序、副作用、特徴

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マグミット、マグラックス[酸化マグネシウム]:便秘症治療薬

便秘イラスト

 

マグミット、マグラックス[酸化マグネシウム]は、緩下剤・便秘の治療薬として使用されています。
[マグラックスは日本薬局方にならい、現在は酸化マグネシウム錠、酸化マグネシウム細粒83%と名称が変更されています。]

 

便が毎日出ない=便秘 と思いがちかもしれませんが、そうではありません。

 

一般的には、3~4日以上便が出ない場合を便秘と定義しています。

 

便秘の原因となり得るものはさまざまです。
以下に便秘の原因となり得る一例をあげてみました。

 

  • 食物線維不足
  • 水分不足
  • 食事量不足
  • 薬の副作用
  • 手術の影響
  • 生活環境の変化
  • 黄体ホルモン量の増加

 

副作用で便秘になりやすい薬
  • オピオイド薬:モルヒネなどの鎮痛薬、コデインリン酸塩などの鎮咳薬
  • 抗コリン薬:ベシケアなどの過活動膀胱治療薬、パキシルなどの抗うつ薬、
  • Ca拮抗薬:ワソランなどの降圧薬
  • 鉄剤:フェロミア

 

 

生理前、女性の便秘が多い原因

女性で便秘が多い理由のひとつが、排卵から月経時にかけて増える黄体ホルモンです。

 

黄体ホルモンは、身体を妊娠の準備期間へと働かせるホルモンです。
具体的には、身体に栄養や水分を蓄え、子宮内膜と呼ばれる赤ちゃんのベッドをふかふかにする働きがあります。

 

また、妊娠中は胎児の栄養や水分を蓄えなければなりません。
黄体ホルモンは栄養や水分を蓄えようとするため、腸内の水分量が減り、
便を外に押し出せない=便秘が起こりやすくなるのです。

 

マグミット、マグラックス[酸化マグネシウム]の作用機序、特徴

便秘の原因のひとつは水分不足です。

 

便水分

 

硬い便と柔らかい便では、便の出しやすさも違いますよね。

 

腸の中の水分量を増やすことができれば、便は柔らかく、そしてスムーズに腸の中[腸管]を移動することができます。
また、水分を含んだ便は、かさが大きくなるため、便自体が腸管を刺激することで、腸の働きを活発にするといった効果も期待できます。

 

この腸の水分量を増やす薬のひとつがマグミット、マグラックスです。
マグミット、マグラックスは胃酸、膵液と反応することで、腸内では重炭酸塩として存在します。

 

酸化マグネシウム重炭酸塩

 

この重炭酸塩が浸透圧を使用して大腸内に水分を取り込みます。

 

マグミットマグラックス作用機序

 

そのため、便中の水分が少なくなっている便秘の方に対して良く効く薬なのです。

 

やっくん

マグミット、マグラックス[酸化マグネシウム(カマ)]は、腸内で重炭酸塩となり、浸透圧差を使用して、大腸内の水分量を増やし、便を柔らかくすることで、慢性便秘を改善します。

 

マグミット錠、マグラックス錠、酸化マグネシウム細粒の違い

マグミット錠、マグラックス錠はいずれも酸化マグネシウム細粒[カマ、カマグ]の後発医薬品です。
後発医薬品ですが、酸化マグネシウム細粒の薬価が安いため、約10倍の薬価が付いています。

 

また、同じような薬でマグミット細粒83%やマグラックス細粒83%[現在は酸化マグネシウム細粒83%]といったものあります。
マグミット細粒83%、マグラックス細粒83%も後発医薬品です。

 

これらの製剤は、従来の酸化マグネシウムよりも粒子を細かくし、飲みやすい製剤に工夫したものであるため、薬価が高くなっています。

酸化マグネシウムの胃酸分泌による効果減弱

作用機序の項目で述べたように、酸化マグネシウムは胃酸と反応することで腸内で重炭酸塩となり、浸透圧性下剤として働きます。

 

そのため、胃を切除している患者やPPIなどの胃酸分泌に関わる薬剤を服用している場合は、重炭酸塩へ分解されないため、効果が減弱してしまいます。
[Miho Yamasaki, Eur L Clin Pharmacol,2014,70,921-924]

 

マグミット、マグラックス[酸化マグネシウム]の副作用

マグミット、マグラックス[酸化マグネシウム(カマ)]は、慢性便秘の治療薬として、古くから使用されている薬です。

 

代表的な副作用としては、下痢、高マグネシウム血症、などが挙げられます。

 

センナを主成分とするものは、長期間使用することによって薬が効きにくくなる習慣性が問題となりますが、マグミット、マグラックスの場合は習慣性が生じにくい便秘薬であると報告されています。

 

マグミット、マグラックス[酸化マグネシウム]の禁忌

  • 特になし
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