薬剤師が知っておきたい酸素飽和度[SpO2]の測定方法

2017年12月8日

高血圧イラスト

在宅医療では、多剤投与[ポリファーマシー]の観点から薬剤師のフィジカルアセスメントやバイタルサインのチェックが重要視されています。

フィジカルアセスメントとは、患者に直接触れ、会話をすることで身体の状態を把握することを指します。

バイタルサインとは、血圧[BP]・脈拍[P:プルス]・酸素飽和度[SpO2:サチュレーション]・体温[KT]の4項目の測定に加え、呼吸数意識レベルを加えた6項目を指します。

在宅医療では、患者さん自身でチェックすることもあれば、現場の看護師さんや介護士さん、薬剤師が直接行うこともあります。

最近では、日本在宅薬学会理事長の狭間先生を中心とし、薬剤師向けのバイタルサイン講習会が多く開催されるようになりました。

薬剤師がバイタルサインをチェックすることで、次の3つに今まで以上に介入することが望まれています。

  1. 新たに投薬した薬が効いているのかどうか
  2. 漫然と投与されている薬の副作用が生じていないか
  3. 次回の処方時に何か処方提案できることがないか

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酸素飽和度[SpO2]とは?

私たちが自然に行っている「呼吸」は、肺胞において酸素を取り込み、二酸化炭素を体外に排出することが目的です。

肺胞酸素二酸化炭素ガス交換呼吸

薬剤師が行うフィジカルアセスメントでは、呼吸数や酸素飽和度、呼吸音などを測定することが重要です。

しっかり「呼吸」が行われていれば、酸素と二酸化炭素の交換が十分に行われるため、血中の酸素濃度は高く、二酸化炭素濃度が低く保たれます。

逆に言うと、血中の酸素濃度が高ければ呼吸によって酸素が身体全体へ行き届いていることがわかるのです。

この血中の酸素濃度を簡易的に測定する機械がパルスオキシメータであり、経皮的動脈血酸素飽和度[SpO2]を測定することができます。

SはSaturation[サチュレーション]の略のため、現場ではサチュレーションということもあります。

↑パルスオキシメータ、安いもので1万円程度で購入できます。

パルスオキシメータは、実際に動脈血を採取することなく測定できるため「経皮的」と呼ばれる一方で、実際に採血をして酸素飽和度を測定したものを動脈血酸素飽和度[SaO2]と言います。

SpO2やSaO2は、肺胞におけるガス交換の量=動脈酸素分圧[PaO2]と相関性があります。

SpO2PaO2

PaO2が60mmHg以下で呼吸不全と診断されることから、SpO2が90%未満になると酸素吸引や入院加療の措置が必要となってきます。

通常値 呼吸不全
PaO2 82-98mmHg 60mmHg未満
SpO2、SaO2 96-99% 90%未満

酸素飽和度[SpO2]の正しい測定方法、使い方、注意点

パルスオキシメータの使い方は特に難しくありません。

親指以外の第2-5指に装着すれば完了です。

ただし、注意点がいくつかあるので確認しておきましょう!

◆パルスオキシメータ測定時の注意点

  • 運動直後は測定を控える
  • 測定部位を動かさない
  • マニキュアや白癬の場合はうまく測れない
  • 屋内で測定する
  • 指先が冷たい場合は測定できない
  • 貧血の場合は値が正確ではない

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