ベピオゲル[過酸化ベンゾイル]作用機序、特徴、副作用

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ベピオゲル[過酸化ベンゾイル]:尋常性ざ瘡[にきび]治療薬

 

にきびイラスト 

 

ベピオゲル[過酸化ベンゾイル]は、主に尋常性ざ瘡[にきび]に使用される治療薬です。

 

一般的にはにきびとも呼ばれる尋常性ざ瘡は、

  • 毛穴の閉塞
  • 皮脂分泌の促進
  • ニキビ菌の異常増殖

が原因とされています。

 

にきび原因 

 

 

◆毛穴の閉塞
角化細胞の増殖や、角化異常などにより毛穴が詰まり出します。
皮脂が外に排出されなくなることで、毛包が大きくなり皮膚表面が隆起します。
この状態を面皰と呼びます。

 

◆皮脂分泌の促進
男性の成長期・思春期では、男性ホルモンの分泌量が増えます
男性ホルモンの作用で皮脂腺が増大し、皮脂分泌が促されます。

 

◆ニキビ菌の異常増殖
アクネ菌を始めとしたニキビ菌は皮脂を好み、酸素の少ない環境で増殖しやすい特徴があります。
アクネ菌は、好中球の遊走作用や皮脂の分解を行うことで、毛包壁の炎症・破壊作用[紅色丘疹]を示すのです。

 

ベピオゲル[過酸化ベンゾイル]の作用機序

尋常性ざ瘡の治療では、外用の抗炎症薬や抗菌薬、内服の抗菌薬などが使用されます。

 

どの薬剤を使用するかは、ざ瘡の状態によって異なります。

 

にきび治療薬使い分け 

[画像はディフェリンゲルサイトより]

 

症状が軽度の際から炎症を伴う重度の場合まで、ディフェリンゲル[アダパレン]、べピオゲル[過酸化ベンゾイル]などの抗炎症薬が推奨されます。

 

一方で、アクアチムを始めとした外用の抗菌薬は炎症性皮疹の場合には推奨されますが、面皰のみの非炎症性皮疹では推奨されません。
内服の抗菌薬は製剤によって推奨度が異なっており、炎症性皮疹の場合にはミノマイシンビブラマイシンが推奨度が高い一方で、クラビットクラリス、クラリシッドは推奨度が低くなっています。

 

ベピオゲルは、過酸化ベンゾイル[=BPO]を主成分とする尋常性ざ瘡の治療薬です。
過酸化ベンゾイルは、速やかに分解され、強力な酸化作用をもつフリーラジカルを生じます。

 

このフリーラジカルが次の2つの作用を示します。

 

1つ目はニキビ菌の代表であるアクネ菌への抗菌作用です。
フリーラジカルの強力な酸化作用により、直接細胞膜・核酸などに作用します。

 

2つ目は毛穴の詰まりを取り除くための角層剥離作用[ピーリング作用]です。
フリーラジカルが角層の構成タンパク質を変性させることで、角層剥離を促します。

 

 

ベピオゲル作用機序 

 

やっくん

ベピオゲル[過酸化ベンゾイル]は、フリーラジカルによる抗菌作用と角層剥離作用を示すことで、非炎症性皮疹・炎症性皮疹数を減少させます。

 

ベピオゲル[過酸化ベンゾイル]の特徴、注意点

ベピオゲルの有効成分である過酸化ベンゾイルは、熱・光に非常に不安定です。

 

25度の条件下では2年間の安定性が確認されていますが、30-40度の保管温度になると半年も使えないことが確認されています。
また、散光下においても徐々に分解が促進されます。

 

そのため、基本的には冷所保存で管理してもらうように服薬指導をすると良いでしょう。

 

ベピオゲル[過酸化ベンゾイル]の副作用:赤み・刺激感・乾燥について

ベピオゲル[過酸化ベンゾイル]は、尋常性ざ瘡の治療薬として、2015年に発売された薬です。

 

主な副作用としては、皮膚剥脱(鱗屑)[18.6%]、適用部位刺激感[14.0%]、適用部位紅斑[13.8%]、適用部位乾燥[7.4%]などの皮膚症状が知られています。

 

ベピオゲルの作用機序の一つは角層剥離作用[ピーリング作用]です。

 

ベピオゲル副作用 

 

角層が剥がれることによって、毛穴の詰まりを取り除く一方で、正常な肌の角層にも作用してしまいます。
そのため、皮膚が赤くなったり、ピリピリする刺激感、肌荒れのような乾燥状態が副作用として生じるのです。

 

このような副作用が生じた際は、医師の判断を仰ぎましょう!

 

副作用が軽度の場合は、ニキビの治療を優先しベピオゲルの治療が継続されます。
顔全体に塗るのではなく、ニキビの部分、皮疹の部分のみに塗布する、保湿薬を併用し乾燥を防ぐなど工夫をしてニキビ治療が継続されます。

 

副作用が重度の場合は、ベピオゲルの使用を中止後、保湿薬やステロイド薬を使用し、赤みや乾燥状態の治療を行います。

 

ベピオゲル[過酸化ベンゾイル]の禁忌

  • 特になし
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