モニラック[ラクツロース]作用機序、副作用、特徴

2017年12月7日

肝臓薬イラスト

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モニラック[ラクツロース]:高アンモニア血症治療薬

モニラック[ラクツロース]は、肝性脳症などに伴う高アンモニア血症を改善する薬です。

肝性脳症とは?

肝性脳症とは、B型肝炎やC型肝炎などによってたどる一連の肝疾患[慢性肝炎→肝硬変→肝臓がん]の中でも、肝硬変状態の患者さんに現れる症状のひとつです。

肝硬変状態では、不可逆的に肝臓が破壊されています。

そのため、肝臓本来の働きである、「有害物質の解毒作用」「アミノ酸代謝」が不十分になります。

肝臓働き

有毒物質の中では、タンパク質摂取による窒素含有アミノ酸から生じるアンモニアの解毒ができなくなります。

アンモニアは血液脳関門を通過するため、脳内に侵入し神経細胞を破壊するのです。

また、アミノ酸代謝が上手く行われなくなると、体内のアミノ酸バランスが崩れてしまいます。

脳内の神経伝達物質は、分岐鎖アミノ酸[BCAA]が前駆体であるため、神経伝達物質のバランス異常を引き起こします。

肝性脳症原因

このような過程で、肝不全時には脳の神経細胞や神経伝達物質に障害を引き起こし、脳が正常に作用しなくなるのです[=肝性脳症」。

モニラック[ラクツロース]の作用機序、特徴

肝性脳症の治療では、食事による栄養療法、および、原因となるアンモニアの除去、アミノ酸バランスの是正が行われます。

アンモニアは、主に腸管内の腸内細菌や、腎臓におけるグルタミンの分解によって生成されます。

アンモニア産生

モニラックの有効成分はラクツロースと呼ばれる人工的に作られた二糖類[ガラクトース+フルクトース]です。

そのため、低カロリーの人工甘味料としても使用されています。

経口摂取後、小腸ではほとんど吸収されず、大腸内の結腸部分において腸内細菌[主に乳酸菌]によって分解されます。

分解されたラクツロースは、乳酸や酢酸・酪酸などの有機酸となり、腸内のpHを下げ酸性に傾けることによってアンモニアを産生する腸内細菌を減少させ、アンモニアの産生・吸収抑制作用を示します。

モニラック作用機序

やっくん

やっくん

モニラック[ラクツロース]は、大腸に直接働き乳酸や酢酸、酪酸に分解されることで、アンモニアを産生する腸内細菌を減少させ、高アンモニア血症を改善します。

また、これら分解された乳酸や酢酸・酪酸などの有機酸が腸管を刺激、および浸透圧によって水分を移行させることによって、便通改善効果も持ち合わせています。

モニラック[ラクツロース]の副作用

モニラック[ラクツロース]は、肝性脳症などによる高アンモニア血症改善薬として、1975年に発売された薬です。

1979年には産婦人科・小児科における排ガス、排便促進作用を持つ緩下剤としての適応も取れています。

主な副作用としては、下痢[15.3%]、悪心・むかつき[0.4%]、食欲不振[0.3%]などが知られています。

モニラック[ラクツロース]の禁忌

  • ガラクトース血症
    [本剤はラクツロースのほか、ガラクトース(11%以下)及び乳糖(6%以下)を含有します]

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