ランサップ[ランソプラゾール/アモキシシリン/クラリスロマイシン]作用機序

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ランサップ[ランソプラゾール/アモキシシリン/クラリスロマイシン]:ヘリコバクターピロリ治療薬

腹痛イラスト 

 

ランサップ[ランソプラゾール/アモキシシリン/クラリスロマイシン]は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症の治療薬です。

 

ピロリ菌に感染すると、慢性胃炎・胃・十二指腸潰瘍・胃がんなど多くの病気にかかる可能性が非常に高くなります。

 

ヘリコバクター・ピロリ菌の特徴

ピロリ菌には、そもそも衛生状態が良くない時期に、口から感染したと言われています。

 

次のグラフは、2004~2011年のピロリ菌感染率を年代別で示しています。

 

年代別ピロリ菌感染率 

 

現在では、上下水道が整備されているため、10代・20代では感染している割合は10%程度です。
一方、50代・60代になると50%超えとかなりの割合で感染しています。

 

ピロリ菌は、酸で不活化されますが、胃酸で死滅することはありません。
これは、ウレアーゼと呼ばれる酵素により尿素からアンモニアを合成し、胃酸を中和するためと考えられています。

 

ピロリ菌は、まず胃の粘膜も炎症を起こします。
症状が進行すると、胃・十二指腸潰瘍や、胃そのものが機能しなくなる萎縮性胃炎へ発展します。

 

この萎縮した胃粘膜が、がんを引き起こしやすい環境であるため、ピロリ菌患者は胃がんの発症率が高いのです。

 

実際、日本人の胃がんの99%にはピロリ菌が関わっているといった報告も挙がっています・

 

やっくん

ピロリ菌に感染している患者さんは、高齢になるほど高い傾向にあり、ピロリ菌のすべての感染者に除菌療法が推奨されています。

 

ランサップ[ランソプラゾール/アモキシシリン/クラリスロマイシン]の作用機序、特徴

ヘリコバクター・ピロリ菌には、通常の抗生物質だけでは、効果がありません。

 

そのため、ランソプラゾールやラベプラゾール/アモキシシリン/クラリスロマイシンの3剤併用療法が使用されてきました。

 

ランサップは、ランソプラゾール/アモキシシリン/クラリスロマイシンの3剤を1シートにまとめたお薬として、ピロリ菌の除菌療法に使用されています。

 

詳細な作用機序は明らかになっていませんが、アモキシシリンやクラリスロマイシンの至適pH[もっとも抗菌活性が高くなるpH]は中性です。
ランソプラゾールが胃酸分泌を抑制し、胃内pHを中性に傾けることによって、これらの抗菌活性が上がり、ピロリ菌を殺菌していると考えられています。

 

ランサップ作用機序 

 

やっくん

ランサップ[ランソプラゾール/アモキシシリン/クラリスロマイシン]は、ランソプラゾールの働きでpHを中性に傾け、抗菌活性の上がったアモキシシリンとクラリスロマイシンで、ピロリ菌に対し殺菌作用を示します。

 

ランサップ[ランソプラゾール/アモキシシリン/クラリスロマイシン]の副作用

ランサップ[ランソプラゾール/アモキシシリン/クラリスロマイシン]は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症の治療薬として、2002年に発売された薬です。

 

主な副作用としては、軟便[13.7%]、下痢[9.1%]、味覚異常などが挙げられます。

 

ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌には、アモキシシリン・クラリスロマイシンと2種類の抗生物質を服用します。
さらに通常量の倍量のクラリスロマイシンを服用するケースもあります。

 

これにより、腸内細菌のバランスが崩れることによって、軟便や下痢症状を示すのです。

 

ランサップ[ランソプラゾール/アモキシシリン/クラリスロマイシン]の禁忌

  • レイアタッツ[アタザナビル]、エジュラント[リルピビリン]、オーラップ[ピモジド]、クリアミン、ジヒデルゴット[エルゴタミン含有製剤]、アドシルカ[タダラフィル]
  • 肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中
  • 伝染性単核症[アモキシシリン水和物で紅斑性丘疹の発現頻度が高いとの報告がある。]
  • 高度の腎障害

    [アモキシシリン水和物、クラリスロマイシンの血中濃度が上昇することがあり、本製品では各製剤の投与量を調節できないため、本製品の使用を避けること。]

 

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