調剤薬局は他の業界と比べて離職率が高い業界です。その理由について薬局業界の動向も踏まえて紹介しています。
薬学就活生必見!薬剤師の転職に関するアンケート結果
薬剤師の離職率は他業界に比べて非常に高いことはご存知でしょうか?
2010年にネグジット社が「薬剤師の就労意識に関するアンケート調査」を行いましたので、一部を紹介します。
アンケートにおいては、170人中123人[72.4%]と70%以上の薬剤師が転職経験ありといったデータが報告されています。
また、転職回数においても興味深いデータが出ています。
薬剤師の転職回数のアンケート調査
薬剤師の転職回数 | 割合 |
---|---|
1回 | 33% |
2回 | 29% |
3回 | 19% |
4回 | 9% |
5回 | 6% |
それ以上 | 4% |
薬剤師の勤続年数のアンケート調査
同じくネグジット社の2010年のアンケートにおいて、薬剤師の勤続年数も公表されています。
薬剤師勤続年数 | 割合 |
---|---|
3年 | 17.1% |
10年 | 13.0% |
5年 | 10.6% |
3年半 | 7.3% |
6年 | 7.3% |
2年半 | 6.5% |
薬剤師が転職する9つの理由
薬剤師転職理由 | 割合 |
---|---|
結婚・出産・育児・介護などプライベートな問題 | 19% |
仕事の内容が不満 | 18.5% |
労働時間休日等の条件が悪い | 16% |
その他 | 12.5% |
職場の人間関係が好ましくない | 11.5% |
会社の将来が不安 | 10.5% |
給与等収入が少ない | 9% |
定年・契約期間の満了 | 2% |
会社都合 | 1% |
これから就活をする薬学生には非常に興味深いデータではないでしょうか?
就職先を選ぶ際は、表に示した赤字の部分を特に注意し、青字の部分も確認することが望ましいと言えます。
しかし、このデータを見てこんなに転職できるんだったら嫌になったら転職すればいいやと思ってはいけません。
今後薬局薬剤師の給料はなかなか上がることはなく、転職先を選ぶことも難しくなると考えられます。
ネット社会なので、事前に多くの情報を集めることは可能です。
多くの職場を見学し、本当に自分に合っている職場か確認することを私はオススメします。