めでたく貰った内定書、しかし安心してはいけません。承諾前に内定通知書・労働条件通知書を確認すべき理由を紹介します。
内定後に失敗しないための注意点
無事に希望している薬局から内定を得られて、あっさり内定承諾…
なんてことをしていないでしょうか?
ここであっさり内定を承諾すると、後々トラブルになったり、内定後に交渉しておけば良かったと後悔することになりかねません。
そのため、内定を得られた後は、次の2つのことを行うべきなのです。
- 内定通知書・労働条件通知書の確認
- 年収面や待遇面の交渉
1.内定通知書・労働条件通知書の確認
採用が決まった際に薬局から貰う内定通知書、労働条件通知書というものはご存知でしょうか?
内定通知書・労働条件通知書とは?
内定通知書とは、その名の通り内定を知らせるものです。
労働条件通知書には、雇用形態や給与、勤務時間、休日数、福利厚生などの雇用条件が記載されています。
法的な効力があるため、ほとんどの薬局は社判を押した状態では発行しません。
社判を押して提出してくれる丁寧な薬局もありましたが、私の場合は4社中1社のみでした。
また、内定通知書が労働条件通知書を兼ねている場合もありました。
これら2つの書類については、転職エージェント経由で応募しておけば、まず貰えると思います。
私の場合はエムスリーさん以外からは頂きました。[エムスリーさんにも何度か交渉して頂きましたが、通常はエムスリーさんが作成したものしか出していないため注意です。]
直接応募した場合は、貰えない場合もありますので、「家族と確認したい」などと理由を付けて提出してもらいましょう。
内定通知書・労働条件通知書を貰う理由
転職エージェントからは、まずは直接口頭で内定の話があるかと思います。
その際に条件を聞くと良い条件しか入って来なかったり、エージェントが悪い条件は話さなかったりということがあるのです。
そのため、必ず書面で確認するようにしてください。
実際に私の場合、口頭で聞いていた内容と異なる点や口頭では伝えてもらってない点がありました。
以下がその一例です。
- 年間休日数が違う[夏季休暇がなかった]
- 年収が残業代込みだった[残業代込みの年俸制に注意、残業見込み○○時間など]
- 年収が管理薬剤師手当込みだった
[管理薬剤師の場合は年収相場が100万円程度上がります] - 配属店が未定[希望店舗に配属されない可能性があります]
- 退職金が無い[退職金有と記載なければ無いと考えてください]
このように結構重要な項目が、口頭とは異なっていたり、転職エージェントから説明がなかったりします。
最近増えている年俸制は特に注意が必要なため、コチラで確認してください。
年俸制だから残業代不要は間違い!年俸制のメリット・デメリット
入社後のトラブルや後悔に繋がる可能性が高いため、必ず内定通知書・労働条件通知書の確認を行い、曖昧な部分があれば入社前に転職エージェント経由で問い合わせておくと良いでしょう!
2.年収面や待遇面の交渉
年収や待遇面の交渉は内定後に行います。
全ての内定先がそろってから、志望上位2つの内定先を選びましょう。
仮に次のような2社で迷っている場合を考えてみます。[あくまでも待遇面のみ]
A社:年収500万円、年間休日数110日
B社:年収480万円、年間休日数120日
この場合、年収面はB社が低いですが休日数が多いため、時給換算ではB社が良い条件となります。
A社には、
年収はB社の方が20万ほど低いがその分休みが多い。
さらに20万円UPしてくれれば、もともとA社が第一志望でしたので納得して御社で働けると思うのですが。
などと交渉できます。
B社には、
年収ではA社の方が多いため、何とか500万円までUPして頂けないでしょうか?
などと交渉できます。
もちろん、これらの交渉は転職エージェントが行いますので、薬剤師が直接要求するわけではありません。
また、交渉をうまく行うには、それぞれの応募先が別の転職会社でなければうまく競合してくれません。
内定後の年収・待遇交渉では数十万から50万円程度の交渉は十分可能です。
ここが最後の交渉となりますので、転職エージェントには、希望の年収や条件をしっかり伝えましょう!