プラリア[デノスマブ]作用機序、特徴、副作用

2017年12月5日

骨粗しょう症薬イラスト

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プラリア[デノスマブ]:骨粗しょう症治療薬

プラリア[デノスマブ]は、骨粗しょう症の治療薬として使用されています。

骨粗しょう症とは、言葉のごとく骨が粗く脆くなっている病気です。

わかりやすく説明したりするために、よく骨がスカスカな状態と表現されます。

これを骨量[骨密度]の低下と表現します。

寝たきりなど介護が必要になる原因の1割が、骨折や転倒と言われています。

そのため、骨折の予防転倒の予防が生活する上で重要となるのです。

骨折を予防するには?

そもそも、骨というものは日々新しい骨に作り変わっています。

このことを、骨のリモデリングといい、
新しく骨を作ることを骨形成、骨が分解されることを骨吸収と言います。

骨形成     骨吸収

この骨のリモデリングのバランスが崩れ、骨吸収>骨形成となる状態が続くと骨粗しょう症になってしまいます。

骨吸収と骨形成のバランスが崩れる原因は、ほとんどの場合が次の2つです。

閉経加齢です。

それぞれの発症のメカニズムを見てみましょう↓

閉経後骨粗しょう症

女性で骨粗しょう症が多いのは、エストロゲンという女性ホルモンの量が低下するためです。

閉経後骨粗しょう症

エストロゲンには骨吸収を抑制することで、骨中のカルシウム量を調節する働きがあります。

閉経後は、エストロゲンの分泌量が急激に下がってしまいます。
すると、骨吸収が促進され骨量[骨密度]が低下してしまうのです。

老年性骨粗しょう症

加齢も骨粗しょう症の原因のひとつです。

骨を強くするために、カルシウムを摂取しなければいけない、ということは皆さんご存知かと思います。

しかし、いくらカルシウムを摂取しても、身体の中に吸収されなければ便の中に出て行ってしまいます。

この吸収に関わっているのが、活性化ビタミンD3です。

老年性骨粗しょう症

活性化ビタミンD3とは、体内のビタミンD3が肝臓・腎臓で水酸化されることで生成されます。

高齢者では、腸管吸収能や肝臓・腎臓の機能が低下しているため、活性化ビタミンD3量が減少し、カルシウムの吸収が減少、骨量[骨密度」が低下してしまうのです。

骨粗しょう症は、女性ホルモンの減少や加齢が原因で骨量[骨密度]が少なくなった病気です。
そのため、高齢の女性がなりやすい病気であることがわかります。

転倒を予防するには?

転倒を予防するための7つのポイントを紹介します。

  • 階段や手すりに滑り止めを付ける
  • 廊下や階段の足元は明るくする
  • ものを乱雑に置かない
  • カーペットのたるみは伸ばす
  • 浴室には手すりを付け、滑り止めのマットをひく
  • 外出時は、しっかりした靴にステッキを使う
  • 転倒予防の滑り止め付き靴下を着用する

介護用の滑り止め靴下があるんですね↓

また、万が一転倒したときのために「大腿骨頸部転倒時防護用具」=ヒッププロテクターというパッドを入れたり装着することもできます。

プラリア[デノスマブ]の作用機序、特徴

骨粗しょう症では、骨形成と骨吸収のバランスが崩れています。

そのため、骨粗しょう症の治療には、骨形成の促進薬や骨吸収の抑制薬が使用されます。

より詳しく見ると、骨形成には骨芽細胞、骨吸収には破骨細胞という細胞が関わっているため、それぞれの細胞に働きかけます。

骨芽細胞破骨細胞

骨吸収を抑制するには、破骨細胞の働きを抑える必要があります。

破骨細胞が作られるときには、RANKLと呼ばれるタンパク質が必要です。

実は、骨粗しょう症の患者さんは、このRANKLが多いことがわかっています。

RANKL骨粗しょう症

RANKLは自身の受容体であるRANKに結合することで、破骨細胞を活性化、骨吸収を促進させるのです。

プラリアはRANKLの働きを抑えて、骨吸収を強力に抑制する薬です。

プラリアは、RANKLに対して非常に高い親和性を持つため、RANKLに結合します。

プラリアと結合したRANKLは、受容体であるRANKに結合することができません。

その結果、破骨細胞の形成が抑制され、骨吸収を抑制するのです。

プラリア作用機序

やっくん

やっくん

プラリア[デノスマブ]は、破骨細胞の形成にかかわるRANKLに結合し、RANKへの結合を阻害した結果、骨吸収を抑制することで、骨量[骨密度]を増加させます。

プラリアは、これまでにあった週に1回や月に1回服用するタイプより長い、6ヶ月に1回の投与を続ける薬です。

国内の臨床試験では2年間、海外においては8年間の臨床試験により有効性が認められています。

プラリア[デノスマブ]の副作用

プラリア[デノスマブ]は、骨粗しょう症の治療薬としては、2012年に承認を受けた薬です。

代表的な副作用としては、低カルシウム血症[0.8%]、背部痛[0.8%]、γ-GTP 上昇[0.8%]、高血圧[0.8%]、湿疹[0.7%]、関節痛[0.6%]などが挙げられます。

プラリアの特徴:低カルシウム血症の予防でデノタスチュアブル併用

重大な副作用として、低カルシウム血症が報告されています。

これは、プラリアの骨吸収抑制作用により、血液中のカルシウム濃度が下がってしまうことが原因です。

プラリア低カルシウム血症

このため、低カルシウム血症の初期症状である、背部及び下肢の筋肉の痙攣に注意します。

また、プラリアの低カルシウム血症予防のために、開発された薬があります。

その薬がデノタスチュアブル[沈降炭酸カルシウム、コレカルシフェロール(天然型ビタミンD)、炭酸マグネシウム]です。

プラリア投与時の低カルシウム血症の予防目的で、1日1回2錠服用します。

プラリア[デノスマブ]の禁忌

  • 妊婦
  • 低カルシウム血症

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