【新着記事】新型コロナウイルスの対策についてまとめました

エフピー[セレギリン]作用機序、特徴、副作用

記事内に広告を含みます

パーキンソン病薬イラスト

パーキンソン病の治療薬として使用されるエフピー[セレギリン]はMAO阻害薬です。

今回は、エフピー[セレギリン]の作用機序、特徴、副作用について解説しています。

エフピー[セレギリン]:パーキンソン病治療薬

エフピー[セレギリン]は、パーキンソン病の方の治療薬として使用されている薬です。

私たちが普段何気なく取る行動、立ち上がる、歩く、走る、食べる、これらの行動はすべて脳から無意識の指令が出ています。

その無意識の指令に欠かせないものが「ドパミン」と呼ばれる物質です。

正常ドパミン

中でも重要なのが、脳内の「黒質」と呼ばれる部位で作られるドパミンです。

黒質で作られたドパミンは、「軸索」と呼ばれる長ーい突起を通って「線条体」で放出されます。

放出されたドパミンがドパミンの受容体にくっつくことで、歩くや走るといった身体の運動に関わる指令を伝えるのです。

この指令を伝えることから、ドパミンは神経伝達物質と呼ばれています。
ドパミン量が減ってしまう病気がパーキンソン病です。

パーキンソンドパミン

パーキンソン病とは

パーキンソン病とは、黒質から軸索、線条体の間に異常が生じ、ドパミンが脳内でうまく作られなくなった病気です。

エフピー[セレギリン]の作用機序、特徴

パーキンソン病とは、脳内のドパミン[DA]量が減っていることで生じる病気です。

脳内のドパミンは、情報の伝達が終わった後は、もう一度脳の中に取り込まれます。

ドパミン分解

しかし、MAOB[モノアミン酸化酵素]という酵素が存在すると、ドパミンは分解されてしまいます。

MAOにはA型とB型があり、脳内はB型のMAOが85%を占めています。

MEMO

脳内のドパミンの分解を防ぐために、パーキンソン病の治療に使用される薬がエフピーです。

エフピー作用機序

やっくん

エフピー[セレギリン]は、MAOBを阻害することによって、ドパミンの再利用を促し、ドパミン量を増やす薬です。

エフピー[セレギリン]の副作用

エフピー[セレギリン]は、パーキンソン病の治療薬として、1985年に承認を受けた薬です。

注意

代表的な副作用としては、悪心・嘔吐[8%]、ジスキネジア[7%]、食欲不振[6%]、めまい[6%]などが挙げられます。

ジスキネジアとは、ドパミンの作用強すぎて起こる不随意運動で、口・舌・顔面・ 手足・体幹にみられます。

副作用や効果の関係から、1日の投与量は10mgまでと決められています。

エフピー[セレギリン]の禁忌

  • 塩酸ペチジン
  • 塩酸サフラジン
  • 統合失調症[高度の精神症状が生じる可能性があります]
  • 覚せい剤、コカインの依存
    [エフピーの代謝物にメタンフェタミンやアンフェタミンが含まれます]
  • 三環系抗うつ薬
  • 選択的セロトニン再取り込み阻害剤/セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!