アレルギーの治療薬、インタール[クロモグリク酸]の作用機序、特徴、副作用について解説しています。
インタール[クロモグリク酸]:花粉症・アレルギー治療薬
インタール[クロモグリク酸]は花粉症などのアレルギー性鼻炎や気管支喘息の治療薬として使用されています。
花粉症などのアレルギー反応は、体内で“ヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサン”といった生理活性物質を放出することが原因で起こります。
ヒスタミンを例にどのようにアレルギー症状が起こるのかを見てみましょう。
花粉症・アレルギーの原因となるヒスタミンは、アレルギー源が体内に入った際に肥満細胞から分泌され、H1受容体に働くことで、アレルギー源を除去するようにと働きます。
その結果、かゆみやくしゃみ、鼻水などの局所症状が発現するのです。
インタール[クロモグリク酸]の作用機序、特徴
アレルギー症状を引き起こす原因物質であるヒスタミンやロイコトリエンといった生理活性物質をケミカルメディエータ―[化学伝達物質]と言います。
MEMO
インタールはこのケミカルメディエーターの遊離抑制作用も持つ薬です。
インタールは、抗ヒスタミン薬が持つ、H1受容体阻害作用は持ち合わせていません。
やっくん
インタール[クロモグリク酸]はケミカルメディエーターの遊離を阻害することで、喘息症状やアレルギー症状を改善します。
インタール[クロモグリク酸]の副作用
インタール[クロモグリク酸]は、1971年に気管支喘息の治療薬として承認され、食物アレルギーの治療薬としても使用されています。
主な副作用としては、下痢、食欲不振、腹痛などが挙げられます。
インタール[クロモグリク酸]の禁忌
- 特になし