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【血液検査】クレアチニン[Cr、CRE]の基準値:高い、低い、薬の副作用

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採血イラスト

腎臓は、尿を生成することで老廃物や薬剤の分解・排泄に関わっています。
また、血圧の調節やエリスロポエチン・VDの生成にも関わっています。

腎機能の指標として使われるのがクレアチニン[Cr、CRE]です。

血液検査値のひとつ、クレアチニン[Cr、CRE]の読み取り方を薬の副作用との関連性を含め解説しています。

クレアチニン[Cr、CRE]とは?

クレアチニンは、筋収縮のエネルギー源であるクレアチンの最終代謝産物です。

そのため筋肉量の多い男性では高値を示し、女性や高齢者では低くなる傾向があります。

クレアチニンが腎機能の指標となる理由

腎臓の機能の一つが血液のろ過による尿の生成です。

血液をろ過した際にできる原尿は、尿細管などで再吸収や分泌を受けるため、最終的に尿として生成されるのはわずか1%程度と言われています。

MEMO

クレアチニンは、腎臓において再吸収・分泌を受けないため、腎機能が正常であればろ過されたもの全て尿中へ排泄されます。

一方で、腎機能が低下した状態では、ろ過される量が少なくなるため、血液中にとどまり血清クレアチニンが高くなるのです。

そのため、血中のクレアチニン濃度が腎臓においてどのくらいろ過されたかを知る指標となるのです。

クレアチニンとは

クレアチニン[Cr、CRE]の基準値は、男性0.65-1.07[mg/dL]、女性0.46-0.79[mg/dL]です。

[日本臨床検査協議会:共用基準範囲2014より]

クレアチニン[Cr、CRE]と関連する薬剤性の副作用

クレアチニンの値に影響を与える薬剤はいくつか報告されています。

主に、近位尿細管における分泌を阻害する薬が挙げられます。

Cr、CRE高値を起こす薬剤
シメチジン、ファモチジン、ベンズブロマロン、スピロノラクトン、ST合剤

[参考:検査値×処方箋の読み方 他]

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