ムコフィリン[アセチルシステイン]作用機序、特徴、副作用

2017年12月5日

風邪イラスト

ムコフィリン[アセチルシステイン]:去痰薬

ムコフィリン[アセチルシステイン]は、かぜや気管支炎時の去痰薬として使用される治療薬です。

痰は、基本的には異物を外に排出しようとして起こる生理現象です。

痰が出る仕組み

例えば、かぜを引いたとき、ウイルスが気道・気管支内に侵入します。[上図①]

気道内では、ウイルスを外に排出するための粘液が免疫反応によって生成されます。[上図②]

免疫反応によって、ウイルスを取り込んだ粘液=痰を生成するのです。[上図③]

ムコフィリン[アセチルシステイン]の作用機序、特徴

痰は、異物を外に排出するため、ヒトにとって重要な生理現象です。

とはいえ、痰が溜まることで激しい咳を引き起こしたり、息苦しさ、また痰の詰まりで死に至ることもあります。

そのため、去痰薬が使用されるのです。

ムコフィリンは、痰中のジスルフィド結合[-S-S-]に作用する去痰薬です。

痰の構成成分は、水とムチンと呼ばれる粘液のもととなる糖タンパク質からなります。

痰構成成分

ムチンの糖鎖は、ガラクトースやN-アセチルグルコサミン、フコースシアル酸などからできており、硫酸基を持っているものもあります。

タンパク部分は、セリンやトレオニン、プロリンなどからできています。

これらが、グリコシド結合・ペプチド結合・ジスルフィド結合などによって糖タンパク質を形成し、粘液物質のムチンとして存在しています。

ムコフィリンは、-SH基を持っており、痰の粘度が高まるひとつの原因であるジスルフィド結合を開裂する作用を持っています。

ムコフィリン作用機序

やっくん

やっくん

ムコフィリン[アセチルシステイン]は、粘液物質ムチンを構成する結合のひとつジスルフィド結合を切り離すことで、痰の粘度を低下させ、痰症状を改善します。

ムコフィリン[アセチルシステイン]の副作用

ムコフィリン[アセチルシステイン]は、かぜや気管支炎時の去痰薬として、1965年に発売された古い薬です。

主な副作用としては、硫黄臭[5.88%]、悪心・嘔吐・嘔気[2.51%]、気管支閉塞[0.76%]、咽頭痛[0.68%]、咳嗽発作[0.61%]、気管支痙攣[0.53%]などが挙げられます。

ムコフィリン[アセチルシステイン]の禁忌

  • 特になし

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