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【血液検査】尿素窒素[BUN]の基準値:高い、低い、薬の副作用

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採血イラスト

腎臓は、尿を生成することで老廃物や薬剤の分解・排泄に関わっています。
また、血圧の調節やエリスロポエチン・VDの生成にも関わっています。

この腎機能の指標として使用されるのが、尿素窒素[BUN]です。

このページでは、血液検査値のひとつ、尿素窒素[BUN]の読み取り方を薬の副作用との関連性を含め解説しています。

尿素窒素[BUN]とは?

BUNとは、血液中に含まれる尿素量を示しています。

タンパク質中に含まれる窒素は、毒性のあるアンモニアに分解された後、肝臓にて無毒な尿素へ変換されます。[尿素サイクル]

生成した尿素は、腎臓においてろ過され尿として排泄されます。

しかし、腎機能が低下していると、ろ過される量が少なくなってしまうため、尿素は血中にとどまりBUNが高値になるのです。

尿素窒素[BUN]の基準値は、8-20[mg/dL]です。

[日本臨床検査協議会:共用基準範囲2014より]

腎前性の影響を受けやすいため、単なる脱水や高タンパク食の摂取、筋肉の破壊や消化管出血でも高値を示します。

また、アンモニアの分解能が低いと尿素量が減ることから、肝機能低下患者ではBUNは低値となります。

尿素窒素[BUN]と関連する薬剤性の副作用

尿素窒素[BUN]を測定する際は、腎障害をきたす薬に注意する必要があります。

BUN高値を起こす薬剤
ステロイド、利尿剤、腎障害を起こす薬剤[シクロスポリン、NSAIDs、アミノグリコシド系抗菌薬、シスプラチン]

[参考:検査値×処方箋の読み方 他]

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