下痢や便秘の治療に使われる薬を一覧表にまとめています。
止痢薬（下痢止め薬）
収斂薬
- タンニン酸アルブミン［タンナルビン］
- 次硝酸ビスマス
殺菌薬
- ベルべリン、ベルベリン/ゲンノショウコ［フェロベリン］
腸管内の腐敗や発酵を抑える作用があり、腸管の蠕動を抑制します。
腸運動抑制薬
消化管運動改善薬
高力価消化酵素薬
活性生菌薬（乳酸菌製剤）
- ラクトミン・糖化菌［ビオフェルミン］
- 酪酸菌（宮入菌）［ミヤBM］
- 酪酸菌・乳酸菌・糖化菌配合剤［ビオスリー］
- ビフィズス菌［ラックビーN、ビオフェルミン錠剤］
- ラクトミン・ビフィズス菌配合剤［ビオスミン］
- 腸内細菌［善玉菌・悪玉菌・日和見菌］の働き・違い
乳酸菌は、菌を分解して乳酸を作り出す善玉菌です。
宮入菌は、芽胞があり、腸内で発芽・増殖して酪酸を産生します。
酪酸は、腸内のエネルギー源として利用され、腸の環境を安定に維持させて炎症などから守ります。
糖化菌は、アミラーゼを主要代謝産物とし、乳酸菌の増殖を促進する働きがあります。
納豆菌が例で、胃酸の影響を受けずに安定した状態で腸まで運ばれます。
エンテロノンRやラックビーRなど一部の乳酸菌製剤は、培地に使われる脱脂粉乳に牛乳アレルギーの原因であるタンパク質のカゼインが含まれているため、牛乳アレルギー患者には禁忌となっています。