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ベナパスタ[ジフェンヒドラミンラウリル硫酸塩]作用機序、特徴、副作用

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角化性皮膚疾患イラスト

かゆみの治療薬、ベナパスタ[ジフェンヒドラミンラウリル硫酸塩]の作用機序、特徴、副作用について解説しています。

ベナパスタ[ジフェンヒドラミンラウリル硫酸塩]:抗ヒスタミン薬

ベナパスタ[ジフェンヒドラミンラウリル硫酸塩]は、アレルギー性疾患やアトピー性皮膚炎などかゆみの治療に使用される薬です。

アトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎とは、皮膚の中の水分を正常に保つセラミドが減少し、水分の保持が難しくなりアレルゲンが体内に入りやすい状態になっています。

アトピー皮膚状態

アトピー性皮膚炎の原因は、ダニやほこりなどのハウスダストや乾燥、ストレスなど様々な環境が影響しています。

アトピー性皮膚炎は、次の3つの症状を生じます。

  • 皮膚バリア機能の破たん
  • アレルゲンの侵入
  • 炎症・かゆみ

それぞれの症状を改善するために、アトピー性皮膚炎の治療では、次の3つが基本となります。

  • スキンケア
  • アレルゲンの特定、侵入阻止
  • 薬物療法

アトピー性皮膚炎治療

ベナパスタ[ジフェンヒドラミンラウリル硫酸塩]の作用機序

アトピー性皮膚炎の治療のひとつが薬物療法です。

外部からのアレルゲンや異物が侵入し、ヒスタミンが放出されるとかゆみを、ヘルパーT細胞によって免疫反応が起こると炎症を生じます。

MEMO

ベナパスタは、ジフェンヒドラミンラウリル硫酸塩を有効成分とする抗ヒスタミン薬です。

ヒスタミンはいくつかのタイプの受容体に結合することで、さまざまな作用を示します。

ここでは、H1受容体とH2受容体の2つの作用を考えます。

H1H2受容体

H1受容体は、脳や血管に分布しています。

H2受容体は、胃に分布しています。

ヒスタミンがH1受容体に結合するとH1作用、H2受容体に結合するとH2作用が認められます。

  • H1作用:血管拡張作用、血管透過性亢進作用[起炎症作用]、気管支収縮作用、腸管収縮作用、かゆみ、くしゃみ
  • H2作用:胃酸分泌作用、血管拡張作用

アトピー性皮膚炎などアレルギーの原因となるヒスタミンは、アレルギー源が体内に入った際に肥満細胞から分泌され、上記のH1受容体に働くことで、アレルギー源を除去するようにと働きます。

その結果、異物を除去しようとしてかゆみやくしゃみ、鼻水などの局所症状が発現するのです。
アレルギー反応原因
ベナパスタは、H1受容体をブロックすることで、局所症状を抑制します。

ベナパスタ作用機序

やっくん

ベナパスタ[ジフェンヒドラミンラウリル硫酸塩]は、ヒスタミンのH1受容体への結合を阻害することで、アレルギー症状・かゆみを改善します。

ベナパスタは、ステロイドが入っていないことから小さい子供のじんましんや虫刺され、アトピーなどに副作用が少ない薬として使用されます。

ベナパスタ[ジフェンヒドラミンラウリル硫酸塩]の副作用

ベナパスタ[ジフェンヒドラミンラウリル硫酸塩]は、アレルギー性疾患などのかゆみの治療薬として、1950年に発売された非常に古い薬です。

ベナパスタの主な副作用としては灼熱感[0.91%]、過敏症[0.76%]が知られていますが、ほとんど副作用がなく安全性の高い塗り薬として使用されています。

ベナパスタ[ジフェンヒドラミンラウリル硫酸塩]の禁忌

  • 特になし

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