レミニール[ガランタミン]作用機序、特徴、副作用

2017年12月4日

認知症イラスト

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レミニール[ガランタミン]:認知症治療薬

レミニール[ガランタミン]は認知症の治療薬です。
認知症というのは、もの忘れと混同しがちですが単なる記憶障害とは異なります。

認知症症状

認知症患者は、記憶障害および、記憶以外の失語、失行、失認、遂行機能障害のいずれかを伴います。

さらに、認知症で問題になるのは、認知症に伴う行動異常と心理症状です。

この行動異常と心理症状を合わせてBPSD[behavioral and psychological symptoms of dementia]と言います。

BPSDの主な症状は、以下の通りです。

行動異常攻撃性、不穏、焦燥性興奮、収集癖などです。
心理症状不安、うつ症状、幻覚、妄想などです。

BPSD(行動異常と心理症状)は、認知症患者の約80%で見られる症状です。

介護施設や老人施設では、これらBPSDの症状で苦しんでいるのが現状です。

これらBPSDを抑制、改善するために、認知症薬が使用されます。

レミニール[ガランタミン]の作用機序

認知症の中で最も多いのが、アルツハイマー型認知症です。

アルツハイマー型認知症に次いで多いのが、レビー小体型認知症です。

そのため、認知症の治療薬は、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症をターゲットにしています。

認知症分類

アルツハイマー型認知症の原因は不明とされていますが、脳の画像検査や、脳の解剖結果からいくつかの特徴を見出しました。

その特徴のひとつが、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリン活性の低下です。

そこで、アセチルコリン活性の低下が、脳の委縮や記憶障害に関与しているのでは?と考えられました。

このアセチルコリンの活性を高める薬がレミニールです。

シナプス前終末より分泌されたアセチルコリンは、アセチルコリンの受容体に作用しますが、その間もコリンエステラーゼと呼ばれる分解酵素によって、コリンと酢酸に分解されていきます。

コリンエステラーゼ

レミニールはこのコリンエステラーゼの作用を阻害することで、脳内のアセチルコリン量を増やすのです。

また、ニコチン性アセチルコリン受容体に作用し、アセチルコリン結合時の作用を増強します。

レミニール作用機序

やっくん

やっくん

レミニール[ガランタミン]は、選択的に脳内のコリンエステラーゼを阻害すること、および、ニコチン性アセチルコリン受容体の作用を増強することで、脳内で不足しているアセチルコリン量を増やし、アルツハイマー型認知症の進行を抑制します。

レミニール[ガランタミン]の特徴:メマリー[メマンチン]との違い

レミニールを含めたコリンエステラーゼ阻害薬は、陽性症状を強める働きがあります。

そのため、認知症患者の中でもおとなしいタイプに向いています。

メマリーのようなNMDA受容体拮抗薬は、陰性症状を強める働きがあります。

そのため、認知症患者の中でも興奮や怒りっぽい、落ち着きがないタイプに向いています。

レミニール[ガランタミン]の副作用

レミニール[ガランタミン]は、軽度及び中等度アルツハイマー型痴呆(認知症)の進行抑制の治療薬として、2011年に承認された薬です。

代表的な副作用としては、悪心[14.9%]、嘔吐[12.4%]、食欲不振[8.3%]、下痢[6.2%]、食欲減退[5.4%]、頭痛[4.6%]などが挙げられます。

レミニール[ガランタミン]の禁忌

  • 特になし

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