ウルソ[ウルソデオキシコール酸]作用機序、副作用、特徴

2017年12月7日

肝臓薬イラスト

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ウルソ[ウルソデオキシコール酸]:肝・胆・消化機能改善薬

ウルソ[ウルソデオキシコール酸]は、肝機能の改善に使用される治療薬です。
C型肝炎による慢性肝疾患においても使用されます。

C型肝炎とは?

C型肝炎とは、C型肝炎ウイルス[HCV]が主に血液を介して感染する肝臓の疾患です。

B型肝炎と同様、医療現場における針刺し事故や予防接種時の注射器の使いまわし性的接触が主な原因とされています。

HCVに感染すると、治癒する場合もありますが、治療を行わない場合20~30%が肝硬変、肝臓がん、死亡などの経過をたどるとされています。

C型肝炎経過

HCVの予防には、消毒が行われます。

HCVが含まれている可能性のある血液、体液は消毒しなければなりません。

HCVはHBV同様エンベロープを持つウイルスであるため、中水準以上の消毒薬である消毒用エタノール次亜塩素酸ナトリウムが効果的です。

ウルソ[ウルソデオキシコール酸]の作用機序、特徴

C型肝炎の治療では、その原因となるC型肝炎ウイルス[HCV]の増殖を抑制する薬が使用されます。

インターフェロン製剤のように免疫系に作用する薬が使用されてきましたが、ウイルスに直接作用するわけではないため、十分な効果が得られない場合もありました。

ウルソは、胆汁分泌に関わる肝機能の改善薬です。

胆汁組成

肝臓で生成され、胆嚢に蓄えられている胆汁は、胆汁酸、ビリルビン、リン脂質、コレステロールなどを含みます。

胆汁働き流れ

十二指腸のオッディ括約筋の働きにより、胆嚢に蓄えられている胆汁は胆嚢管→総胆管を通り十二指腸[小腸]へと分泌されます。

胆汁中に含まれる胆汁酸が、小腸において中性脂肪を分解しやすい形に乳化することで消化を助けます。

ウルソは、胆汁酸の一種であり、胆汁に対して2つの作用・効果があります。

1つ目の作用:利胆作用

胆汁は肝臓で生成されますが、B型、C型肝炎などにより肝機能が低下すると胆汁の流れが滞り、胆汁うっ滞を示します。

胆汁うっ滞を起こすと、肝臓から腸へと運ばれる”ビリルビン”が体内に溜まり、皮膚に沈着します。[=黄疸]

肝機能が悪くなると痒みが出るのは、これが理由です。

ウルソは、胆汁分泌を促進する働きがあり、胆汁うっ滞を改善する効果があります。

2つ目の作用:置換効果

胆汁酸は、親水性胆汁酸と疎水性胆汁酸に分かれます。

このうち、疎水性胆汁酸はそれ自身が肝細胞を障害・破壊してしまうことが知られています。

ウルソの有効成分であるウルソデオキシコール酸も胆汁酸の一種であり、親水性胆汁酸に分類されます。

肝臓において疎水性胆汁酸と入れ替わることで、肝細胞の障害を防ぐのです。

ウルソ作用機序

やっくん

やっくん

ウルソ[ウルソデオキシコール酸]は、利胆作用置換効果より、HCVによる肝機能障害を改善します。

ウルソ[ウルソデオキシコール酸]の副作用

ウルソ[ウルソデオキシコール酸]は、肝機能の改善薬として、1962年に承認された薬です。

主な副作用としては、下痢[1.91%]、悪心[0.28%]、掻痒[0.17%]、AST(GOT)上昇[0.14%]、ALT(GPT)上昇[0.14%]などが知られています。

ウルソ[ウルソデオキシコール酸]の禁忌

  • 完全胆道閉塞[利胆作用があるため、症状が増悪するおそれがあります。]
  • 劇症肝炎[症状が増悪するおそれがあります。]

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