ボノピオン[アモキシシリン/メトロニダゾール/ボノプラザン]作用機序

2017年12月5日

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ボノピオン[アモキシシリン/メトロニダゾール/ボノプラザン]:ヘリコバクターピロリ治療薬

ボノピオン[ボノプラザン/アモキシシリン/メトロニダゾール]は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症の治療薬です。

ピロリ菌に感染すると、慢性胃炎・胃・十二指腸潰瘍・胃がんなど多くの病気にかかる可能性が非常に高くなります。

ヘリコバクター・ピロリ菌の特徴

ピロリ菌には、そもそも衛生状態が良くない時期に、口から感染したと言われています。

次のグラフは、2004~2011年のピロリ菌感染率を年代別で示しています。

年代別ピロリ菌感染率

現在では、上下水道が整備されているため、10代・20代では感染している割合は10%程度です。

一方、50代・60代になると50%超えとかなりの割合で感染しています。

胃がんの数は年々減少しているため、胃内視鏡検査や胃X線検査は50歳以上が望ましいとされていますが、ピロリ感染による胃がんリスクはかわらないため、ピロリ菌抗体検査などはどの年代でも受けたほうが良いでしょう。

ピロリ菌は、酸で不活化されますが、胃酸で死滅することはありません。

これは、ウレアーゼと呼ばれる酵素により尿素からアンモニアを合成し、胃酸を中和するためと考えられています。

ピロリ菌は、まず胃の粘膜に炎症を起こします。

症状が進行すると、胃・十二指腸潰瘍や、胃そのものが機能しなくなる萎縮性胃炎へ発展します。

この萎縮した胃粘膜が、がんを引き起こしやすい環境であるため、ピロリ菌患者は胃がんの発症率が高いのです。

実際、日本人の胃がんの99%にはピロリ菌が関わっているといった報告も挙がっています。

やっくん

やっくん

ピロリ菌に感染している患者さんは、高齢になるほど高い傾向にあり、ピロリ菌のすべての感染者に除菌療法が推奨されています。

ボノピオン[ボノプラザン/アモキシシリン/メトロニダゾール]の作用機序

ヘリコバクター・ピロリ菌には、通常の抗生物質だけでは、効果がありません。

そのため、ボノプラザンやランソプラゾール・ラベプラゾール/アモキシシリン/クラリスロマイシンの3剤併用療法が使用されてきました。

約80%程度の除菌率である一次除菌では、ランサップや、ラベキュアボノサップが3剤を1シートにまとめたお薬として、ピロリ菌の除菌療法に使用されています。

そして、一次除菌で十分な効果が得られない場合は、ボノプラザンやランソプラゾール・ラベプラゾール/アモキシシリン/メトロニダゾールの3剤併用療法が使用されています。

ボノピオンは、ボノプラザン/アモキシシリン/メトロニダゾールを1シートにまとめた薬です。

詳細な作用機序は明らかになっていませんが、アモキシシリンの至適pH[もっとも抗菌活性が高くなるpH]は中性です。

ボノプラザンが胃酸分泌を抑制し、胃内pHを中性に傾けることによって、アモキシシリンの抗菌活性が上がり、ピロリ菌を殺菌していると考えられています。

ボノピオン作用機序

やっくん

やっくん

ボノピオン[ボノプラザン/アモキシシリン/メトロニダゾール]は、ボノプラザンの働きでpHを中性に傾け、抗菌活性の上がったアモキシシリンとメトロニダゾールで、ピロリ菌に対し殺菌作用を示します。

ボノピオン[ボノプラザン/アモキシシリン/メトロニダゾール]の副作用

ボノピオン[ボノプラザン/アモキシシリン/メトロニダゾール]は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などにおけるヘリコバクター・ピロリ感染症の治療薬として、2016年に発売された薬です。

主な副作用としては、下痢[4.0%]、鼓腸[4.0%]、AST上昇・ALT上昇[各4.0%]などが挙げられます。

ボノピオンは下痢を起こしやすいが可能な限り中止しない

ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌には、アモキシシリン・メトロニダゾールと2種類の抗生物質を服用します。

これにより、腸内細菌のバランスが崩れることによって、軟便や下痢症状を示すのです。

しかし、下痢を起こして服用を中止してしまうと、ピロリ菌の除菌率が下がってしまうため、可能な限り服用を継続します。

ボノピオン[ボノプラザン/アモキシシリン/メトロニダゾール]の禁忌

  • レイアタッツ[アタザナビル]
  • エジュラント[リルピビリン ]
  • 伝染性単核症[アモキシシリン水和物で紅斑性丘疹の発現頻度が高いとの報告があります。]
  • 高度の腎障害
    [アモキシシリン水和物の血中濃度が上昇することがあり、本製品では各製剤の投与量を調節できない。]
  • 脳、脊髄に器質的疾患
  • 妊娠3ヶ月以内

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