サアミオン［ニセルゴリン］作用機序、特徴、副作用

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脳循環障害の治療薬として使用される薬おひとつがサアミオン［ニセルゴリン］です。今回は、サアミオン［ニセルゴリン］の作用機序、特徴、副作用について解説しています。

サアミオン［ニセルゴリン］：めまい治療薬

サアミオン［ニセルゴリン］は、脳循環障害の改善に使用される治療薬です。

脳循環障害によってめまいが起こることがあります。

めまいの種類は、

にわかれます。

めまいの原因は、耳や脳、血圧の変動など3つのタイプに分かれます。

耳が原因のめまい

耳石が三半規管に入ってしまったり［良性発作性頭位］、内耳中の液体＝内リンパ液が増え耳を圧迫したり［メニエール病］、平衡感覚を脳へ伝える前庭神経に炎症が起こる［前庭神経炎］ことなどが原因です。

脳が原因のめまい

脳梗塞や脳出血、脳と首の間の椎骨動脈の循環不全、前庭神経や脳の腫瘍が原因です。

血圧の変動が原因のめまい

座っている状態から立ち上がる際に起こる起立性低血圧が原因です。

めまいは、耳と脳の間の伝達に何かしら異常が生じ起こります。

この異常は、耳石や内リンパの増加、血液循環不全などによって起こります。

MEMO

めまいの治療薬の中で、めまいの適応はありませんが、脳に対して作用する薬のひとつがサアミオンです。

サアミオンは、主に次の3つの作用によって、脳の虚血状態を改善します。

サアミオンの3つの作用機序

やっくん

サアミオン［ニセルゴリン］は、主に3つの作用によって脳の血液循環を改善し、めまい症状を緩和します。

サアミオン［ニセルゴリン］は、脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害による意欲低下の改善薬として、1988年に発売された薬です。

注意

主な副作用としては、悪心［0.08％］、発疹［0.06％］、頭痛［0.05％］、AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇［0.05％］、食欲不振［0.03％］、便秘［0.03％］、腹痛［0.03％］などが報告されています。