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腸内細菌[善玉菌・悪玉菌・日和見菌]の働き・違い

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便秘薬イラスト

腸内細菌には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌と3つの種類があり、それぞれの役割は異なります。

このページでは、それぞれの腸内細菌の働きと違いについてまとめています。

腸内細菌とは?

腸内細菌や口腔内の細菌が近年注目されており、健常者の便移植といった方法が海外では取られるようになってきています。

特にクロストリジウム・ディフィシル感染症[CDI]に対して有用であり、健常者の便を移植することで腸内細菌叢が改善されるとされています。

便移植

このように腸内細菌が注目されていますが、まだまだ未知の領域です。

私たちが生まれる前は無菌な状態ですが、産まれるとき産道で母親から細菌を貰います。

そのため帝王切開で産まれた赤ちゃんは腸内細菌が少ないと言われています。

生後急激に腸内細菌の数は増えていき、生後日目で善玉菌も悪玉菌も出現します。

1日目で糞便1g中には6000億~1兆個もの細菌に増殖します。

7日目で腸内細菌叢のバランスは安定し、離乳期の頃には成人型の腸内細菌叢へと移り変わります。

赤ちゃんは母乳から多くの善玉菌を取り込むため、粉ミルクでの栄養に比べ善玉菌の数が多く悪玉菌の数が少ないことがわかっています。

腸内細菌年齢

腸内細菌の種類:善玉菌・悪玉菌・日和見菌

腸内細菌は免疫力アップの効果や美肌に働くと言われています。

一方、その腸内環境が悪くなると体調を崩したり、肌荒れ、疲れやすかったりと悪影響を及ぼします。

これは、腸内環境が善玉菌と呼ばれる有用菌が優位か、悪玉菌と呼ばれる有害菌が優位かによるのです。

それぞれの菌の種類と働きを以下にまとめています。

分類 代表的な細菌 作用・働き 身体への影響
善玉菌 ビフィズス菌
乳酸菌
ビタミンの合成
消化吸収の補助
感染防御
免疫刺激
健康維持
老化防止
悪玉菌 ウェルシュ菌
ブドウ球菌
大腸菌[有毒株]
腸内腐敗
細菌毒素の産生
発がん物質の産生
ガス発生
健康阻害
病気の引き金
廊下促進
日和見菌 バクテロイデス
大腸菌[無毒株]
連鎖球菌
腸内の状態によって善玉菌にも悪玉菌にも変化する

腸内細菌の働き

これらを踏まえて、近年ビフィズス菌や乳酸菌などの生菌製剤と食物繊維やオリゴ糖などのプレバイオティクスが有用であると言われています。

生菌製剤

ビフィズス菌

大腸に多く住み、その働きを助けます。
医薬品ではビオフェルミン錠剤やラックビー、ビオスミンに含まれています。

乳酸菌

腸の機能を高めます。

納豆菌

ビフィズス菌や乳酸菌の繁殖や働きをバックアップします。

酪酸菌

悪玉菌の増殖を抑える酪酸をつくるだけでなく、ビフィズス菌の増殖力を高めたり、大腸へ様々な働きかけをします。
医薬品ではミヤBMやビオスリーに含まれています。

プレバイオティクス

食物繊維

悪玉菌の作った有害な成分を体外に運び出します。

オリゴ糖

ビフィズス菌のエサとなり、ビフィズス菌の働きを助けます。

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