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【血液検査】γグルタミルトランスペプチダーゼ[γ-GTP]の基準値:高い、低い、薬の副作用

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採血イラスト

肝臓は、老廃物や薬剤の分解・代謝に関わっています。
また、胆汁合成の場でもあります。

肝ミクロゾームで薬物代謝に関連する酵素がγグルタミルトランスペプチダーゼ[γ-GTP]です。

このページでは、血液検査値のひとつγグルタミルトランスペプチダーゼ[γ-GTP]の読み取り方について、薬の副作用との関連性を含め解説しています。

γグルタミルトランスペプチダーゼ[γ-GTP]とは?

γ-GTPは、肝臓・胆道疾患で高値を示し、アルコール性肝障害や薬物性肝障害で高値を示すことで知られています。

その他、胆汁うっ滞性の疾患で上昇するため、結石や肝腫瘍による胆汁うっ滞なども疑います。

γグルタミルトランスペプチダーゼ[γ-GTP]の基準値は、男性13-64[U/L]、女性9-32[U/L]です。

[日本臨床検査協議会:共用基準範囲2014より]

γグルタミルトランスペプチダーゼ[γ-GTP]と関連する薬剤性の副作用

肝機能障害を来たす薬剤は多く知られています。

また、プロポリス・クロレラ・ウコンなど健康食品やサプリメントなどにも注意が必要です。

γ-GTP高値を起こす薬剤としては、ALP同様、特に胆汁うっ滞を起こす薬剤が挙げられます。

γ-GTP高値を起こす薬剤
抗精神病薬 クロルプロマジン
抗不安薬 ジアゼパム
抗てんかん薬 フェノバルビタール、フェニトイン

[参考:薬の影響を考える臨床検査値ハンドブック 他]

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