このページでは、血液検査値のひとつヘモグロビン[Hb]の読み取り方を薬の副作用との関連性を含め解説しています。
ヘモグロビン[Hb]とは?基準値について
血液は、血漿+赤血球・白血球・血小板で構成されています。
赤血球・白血球・血小板の3つを血球と言い、多くが赤血球で占めています。
血球 | 赤血球 | 白血球 | 血小板 |
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数 | 450-500万/μL | 4000-9000/μL | 15-35万/μL |
寿命 | 120日 | ・好中球:1~数日 ・単球:数ヶ月 ・リンパ球:数週~数年 |
10日ほど |
MEMO
ヘモグロビン[Hb]とは、赤血球中に含まれる赤色の色素タンパクです。
ヘモグロビンは酸素と結合することで、血液の役割のひとつである酸素運搬を担っています。
血液検査におけるヘモグロビン値は、性差や水分摂取量、喫煙の有無に注意します。
脱水状態や喫煙者は値が高くなります。
ヘモグロビン値が低いと、鉄欠乏性貧血の可能性があります。
ヘモグロビンは、hemoglobinを略して”Hb”と表記されます。
ヘモグロビン[Hb]の基準値は、男性13.7-16.8[g/dL]、女性11.6-14.8[g/dL]です。
[日本臨床検査協議会:共用基準範囲2014より]
ヘモグロビン[Hb]と関連する薬剤性の副作用
血球はすべて骨髄中の造血幹細胞の分化によって産生されます。
そのため、赤血球の障害は、①骨髄によるものと②末梢血管内の赤血球の破壊によるものに分かれます。
一般的には、抗生物質、抗てんかん薬などが知られています。
①骨髄によるもの | メトトレキサート、カルバマゼピン、フェニトイン、アザルフィジン、サラゾスルファピリジン、アザチオプリン |
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②末梢の赤血球によるもの | サラゾスルファピリジン、スルファメトキサゾール、スルバクタム/アンピシリン、タゾバクタム/ピペラシリン |
[参考:検査値×処方箋の読み方 他]