【新着記事】新型コロナウイルスの対策についてまとめました

ドレニゾンテープ[フルドロキシコルチド]効能、強さ、副作用

記事内に広告を含みます

角化性皮膚疾患イラスト

ステロイド外用薬、ドレニゾンテープ[フルドロキシコルチド]の効能、強さ、副作用について解説しています。

ドレニゾンテープ[フルドロキシコルチド]:ステロイド外用薬

ドレニゾンテープ[フルドロキシコルチド]は、アトピー性皮膚炎などの治療に使用されるステロイド外用薬です。

アトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎とは、皮膚の中の水分を正常に保つセラミドが減少し、水分の保持が難しくなりアレルゲンが体内に入りやすい状態になっています。

アトピー皮膚状態

アトピー性皮膚炎の原因は、ダニやほこりなどのハウスダストや乾燥、ストレスなど様々な環境が影響しています。

アトピー性皮膚炎は、次の3つの症状を生じます。

  • 皮膚バリア機能の破たん
  • アレルゲンの侵入
  • 炎症・かゆみ

それぞれの症状を改善するために、アトピー性皮膚炎の治療では、次の3つが基本となります。

  • スキンケア
  • アレルゲンの特定、侵入阻止
  • 薬物療法

アトピー性皮膚炎治療

ドレニゾンテープ[フルドロキシコルチド]の強さ、作用機序

アトピー性皮膚炎の治療のひとつが薬物療法です。

外部からのアレルゲンや異物が侵入し、ヒスタミンが放出されるとかゆみを、ヘルパーT細胞によって免疫反応が起こると炎症を生じます。

アトピー性皮膚炎の炎症を抑える外用薬としては、ステロイド外用薬とプロトピック軟膏[タクロリムス軟膏]が使用されます。

MEMO

ドレニゾンテープは、フルドロキシコルチドを有効成分とするステロイド外用薬です。

ステロイド外用薬の中では、真ん中のストロングに分類されます。

そのため顔や陰部など皮膚の薄い部位にはあまり使用されません。

ステロイド外用薬強さ一覧表

強さ

薬品名

ストロンゲスト

デルモベート、ダイアコート

ベリーストロング

リンデロンDP、マイザー、ネリゾナ、トプシム、フルメタ、アンテベート

ストロング

メサデルム、リンデロンV、プロパデルム、エクラー、ボアラ、フルコート、ドレニゾン

ミディアム

リドメックス、ケナコルトA、レダコート、ロコイド、キンダベート、アルメタ

ウィーク

プレドニゾロン

ドレニゾンテープの有効成分であるフルドロキシコルチドは、脂溶性で分子量が436.53と比較的小さいことから、細胞内へ取り込まれます。

細胞膜を通過し細胞質へ取り込まれると、グルココルチコイド受容体[GR]に結合し、核内へ侵入します。

ドレニゾンテープを含むステロイド外用薬は、この核内において2つの作用を示します。

ドレニゾンテープの作用機序①

1つ目は、GR結合部位[GRE]に結合することでリポコルチンと呼ばれるタンパク質の転写を誘導します。

リポコルチンの作用の1つがホスホリパーゼA2の阻害作用であるため、アラキドン酸カスケードにおけるプロスタグランジン[PG]とロイコトリエン[LT]といった炎症に関与する局所ホルモンの生合成を阻害するのです。

ドレニゾンテープ作用機序

ドレニゾンテープの作用機序②

2つ目は、AP-1やNF-κBなどの炎症性転写因子に直接結合する作用です。

これら炎症性転写因子の作用を抑制することで、炎症性サイトカインであるTNF-αやIL-6の産生を抑制します。

ドレニゾンテープ作用機序

やっくん

ドレニゾンテープ[フルドロキシコルチド]は、局所ホルモンの生合成阻害作用、炎症性サイトカインの生合成阻害作用により、抗炎症作用を示します。

ドレニゾンテープ[フルドロキシコルチド]の効能:ケロイドやニキビ

ドレニゾンテープは、アトピー性皮膚炎に伴う炎症やかゆみ以外にも、一般的なじんましん湿疹日焼けによる炎症ケロイドなどに使用されます。

ケロイドに対して有効な例が多く、6-7割の方に有効であったと報告されています。

一方で、ざ瘡[ニキビ]にはドレニゾンテープを含むステロイド外用薬は推奨されていません。

ステロイド外用薬に炎症を抑える作用はありますが、ざ瘡の誘発する作用も報告されているためです。

ドレニゾンテープ[フルドロキシコルチド]の使い方

ドレニゾンテープは、ステロイドを粘着テープに均等に含有させたステロイド外用薬です。

ドレニゾンテープ写真

[帝國製薬HPより]

ドレニゾンテープは、密封包帯療法[Occlusive Dressing Technique(ODT)]で使用されます。

ODT療法は、皮膚を密封することで水分の蒸発を防ぎ、角質の軟化ステロイドの吸収を促進することが目的です。

ドレニゾンテープの有効成分であるフルドロキシコルチドは、ステロイドの強さとしては一番低いウィークに該当します。

剤形をテープ剤にすることで、ストロングクラスと同等の効果があるとされています。

そのため、角化を伴う炎症部位や、ステロイドが吸収されにくい手のひらや足の裏などに使用されます。

使用方法は難しくなく、患部をきれいに洗浄し、一回り大きい大きさに切り取って患部に貼付します。

貼付後は、12時間毎あるいはお風呂上りなど24時間毎に貼り替えます。

ドレニゾンテープ[フルドロキシコルチド]の副作用

ドレニゾンテープ[フルドロキシコルチド]は、アトピー性皮膚炎など皮膚疾患の治療薬として、1973年に発売された比較的古い薬です。

注意

ドレニゾンテープの主な副作用としては、接触皮膚炎等局所症[16.7%]、毛のう炎等[1.8%]、皮膚萎縮[0.7%]、毛細血管拡張[0.3%]、Koebner現象[0.3%]、乾燥・皸裂[0.2%]などが挙げられます。

ドレニゾンテープの副作用皮膚萎縮について

ステロイド外用薬では、皮膚萎縮、毛細血管拡張、ステロイドざ瘡、ステロイド潮紅、多毛、皮膚萎縮線条、細菌・真菌・ウイルス性皮膚感染症の悪化が主な副作用として報告されています。

基本的には、ステロイド外用薬の使用を止めると治まりますが、皮膚萎縮のみ注意が必要です。

皮膚萎縮とは、皮膚が薄くなることを指します。

皮膚は、紫外線や外部刺激によって絶えず傷つけられており、新しい皮膚へと作り替わります[ターンオーバー]。

このターンオーバーにおいて、コラーゲンやヒアルロン酸などの産生に働くのが線維芽細胞です。

ドレニゾンテープを含むステロイド外用薬は、線維芽細胞の増殖抑制コラーゲンの産生抑制などにより、皮膚の結合組織を破たんさせると考えられています。

ステロイド皮膚萎縮

この皮膚萎縮に対する治療法は確立されておらず、ステロイド外用薬を中止しても100%もとには戻らないと言われています。

そのため、ステロイド外用薬を漫然とは使用せず、ある程度強めの薬を短期間で用いる方法が取られています。

ドレニゾンテープ[フルドロキシコルチド]の禁忌

  • 細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症および動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)
    [免疫抑制作用により感染を増悪させるおそれがあります。]
  • 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎
    [鼓膜の再生の遅延および感染増悪のおそれがあります。]
  • 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷
    [肉芽形成抑制作用があります。]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!