薬剤師が知っておきたい意識レベルの低下、評価方法

2017年12月8日

高血圧イラスト

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薬剤師が知っておきたいGCS・JCSによる意識レベルの低下、評価方法

在宅医療では、多剤投与[ポリファーマシー]の観点から薬剤師のフィジカルアセスメントやバイタルサインのチェックが重要視されています。

フィジカルアセスメントとは、患者に直接触れ、会話をすることで身体の状態を把握することを指します。

バイタルサインとは、血圧[BP]・脈拍[P:プルス]・酸素飽和度[SpO2:サチュレーション]・体温[KT]の4項目の測定に加え、呼吸数意識レベルを加えた6項目を指します。

在宅医療では、患者さん自身でチェックすることもあれば、現場の看護師さんや介護士さん、薬剤師が直接行うこともあります。

最近では、日本在宅薬学会理事長の狭間先生を中心とし、薬剤師向けのバイタルサイン講習会が多く開催されるようになりました。

薬剤師がバイタルサインをチェックすることで、次の3つに今まで以上に介入することが望まれています。

  1. 新たに投薬した薬が効いているのかどうか
  2. 漫然と投与されている薬の副作用が生じていないか
  3. 次回の処方時に何か処方提案できることがないか

意識レベルの評価方法:GCSとは?

GCSとは、Glasgow Coma Scale[グラスゴー・コーマ・スケール]の略で、世界的に使われている意識レベルの評価方法です。

開眼[E:eye opening]、言語[V:best verbal response]、運動[M:best motor response]の3つの側面から評価し、それぞれの領域の点数と合計点で記録します。

開眼[E:eye opening]
4 自発的に、普通の呼びかけで開眼
3 強く呼びかけて開眼
2 痛み刺激で開眼
1 開眼しない
言語[V:best verbal response]
5 見当識が保たれた会話
4 会話に混乱がある
3 発語はあるが会話はできない
2 意味のない発声のみ
1 発語なし
運動[M:best motor response]
6 命令通りに動かせる
5 痛みに対して手で払いのける
4 指への痛み刺激でひっこめる
3 痛みに対して屈折運動
2 痛みに対して伸展運動
1 全く動かない

最も軽症な場合は合計点が15点、最も重症な場合は合計点が3点となります。
8点以下を重篤な意識障害と評価します。

GCSの書き方としては、「GCS:E3、V2、M5」のように記録します。具体例を見てみましょう!

◆具体例

  • 目を閉じているが、大きな声で呼びかけると開眼した。
  • 質問しても答えず、「う~、う~」とうなり声を上げている。
  • 痛み刺激に対して右手で払いのけた。

→GCS:E3、V2、M5

意識レベルの評価方法:JCSとは?

JCSとは、Japan Coma Scale[ジャパン・コーマ・スケール]の略で、日本で使われている意識レベルの評価方法です。

GCSよりも簡単に評価ができるため、緊急時に用いられることが多いです。

覚醒している
0 意識がはっきりしている
1 見当識[時間・場所・人に認識障害]は保たれているが、意識がはっきりしていない
2 見当識障害がある
3 自分の名前・生年月日が言えない
刺激に応じて一時的に覚醒する
10 普通の呼びかけで開眼する
20 大声で呼びかけたり、強く揺すると開眼する
30 痛み刺激を加えつつ、呼びかけを続けるとかろうじて開眼する
刺激しても覚醒しない
100 痛みに対して払いのけるなどの動作をする
200 痛み刺激で手足を動かしたり、顔をしかめたりする
300 痛み刺激に対し全く反応しない

JCSの書き方としては、評価した点数に加え、その他症状を下記アルファベット表記します。
[R:restlessness不穏、I:incontinence糞便失禁、A:akinetic mutism自発性喪失]

具体例を見てみましょう!

◆具体例

  • 呼びかけで開眼せず、大きな声で呼びかけながら痛み刺激を加えると、かすかに開眼した
  • 着衣を観察すると失禁していた

→JCS30-I

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