アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ[AST・GOT]の基準値:多い、少ない、薬の副作用

2018年2月5日

肝臓は、老廃物や薬剤の分解・代謝に関わっています。
また、胆汁合成の場でもあります。

肝機能の指標となる検査値のひとつがアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ[AST]です。
以前はGOTとも呼ばれていたが、最近は国際酵素委員会によって名称がASTに標準化されています。

ASTは、肝臓だけでなく心筋、骨格筋、腎臓に分布しており、VB6を補酵素とするアミノ基転移酵素です。

セットで確認されるアラニンアミノトランスフェラーゼ[ALT]は肝臓特異的な酵素です。

そのため、ASTは肝細胞が障害された場合だけでなく、心筋の疾患、運動時などに高値となります。

アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ[AST]の基準値は、13-30[U/L]です。

[日本臨床検査協議会:共用基準範囲2014より]

ASTとALTは分布臓器や半減期が異なるため、ASTとALTの量を比べることで疾患の鑑別に使われます。

AST>ALT ALT>AST
急性肝炎の初期、アルコール性肝障害、肝硬変、肝がん 極期を過ぎた急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝
溶血性貧血、急性心筋梗塞、骨格筋障害

[参考:検査値×処方箋の読み方 他]

アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ[AST・GOT]と関連する薬剤性の副作用

肝機能障害を来たす薬剤は多く知られています。

また、プロポリス・クロレラ・ウコンなど健康食品やサプリメントなどにも注意が必要です。

AST高値を起こす薬剤
抗結核薬 イソニアジド、リファンピシン
解熱鎮痛薬 アセトアミノフェン
免疫抑制薬 メトトレキサート
マクロライド系抗菌薬 エリスロマイシン
ACE阻害薬 エナラプリル
AST低値を起こす薬剤
抗リウマチ薬 ペニシラミン

[参考:検査値×処方箋の読み方 他]

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