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インフルエンザの感染経路、症状、感染対策、予防、消毒方法

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消毒薬イラスト

冬場に流行する感染症、インフルエンザウイルスの感染経路、症状、感染対策、予防、消毒方法について解説しています。

インフルエンザの種類、感染経路

インフルエンザウイルスはその抗原性により、A型・B型・C型の3つの種類に分かれます。

インフルエンザ3つの種類
  • A型:ウイルスが変異しやすいので、毎年流行する
  • B型:ウイルスが変異しにくいので、2-3年に1度流行する
  • C型:多くの人が免疫をもっているので、小児でかかりやすい

変異とは、HA[ヘマグルチニン]とNA[ノイラミニダーゼ]と呼ばれる2つの糖タンパク質が関係しています。

H1N1型のインフルエンザやH3N2型のインフルエンザなど耳にすることがありますが、Hはヘマグルチニン、Nはノイラミニダーゼの種類を表しています。

インフルエンザウイルス構造

ウイルスが宿主細胞に寄生する際は、ヘマグルチニン[HA]が宿主細胞の持つシアル酸と結合し細胞内へ侵入します。

宿主細胞に寄生しウイルスを増殖させた後は、別の細胞へ寄生するために感染細胞からインフルエンザウイルスは遊離します。

この遊離の際、ノイラミニダーゼ[NA]がシアル酸とウイルスとの結合を解離するのです。

HANA働き

インフルエンザの感染経路

インフルエンザを含む感染症の予防や対策を行う際は、まず感染経路を確認する必要があります。

感染経路とは、次の3つに分かれます。

3つの感染経路

感染経路

空気感染:空気中に漂っている病原体を吸い込むことで感染します。

飛沫感染:感染者が咳やくしゃみ、おしゃべりをし、その際の飛沫を吸い込むことで感染します。

接触感染:食べ物や環境などに付着している病原体が、手を介して体内に侵入します。

インフルエンザの感染経路は、飛沫感染接触感染の2つです。

飛沫感染によるインフルエンザ

インフルエンザに感染すると、風邪様症状であるくしゃみや咳を生じます。

くしゃみや咳に含まれる唾液や鼻水中にインフルエンザウイルスは潜んでおり、約3m程度離れたところまで飛散すると言われています。

インフルエンザ飛沫感染

接触感染によるインフルエンザ

インフルエンザに感染すると、風邪様症状であるくしゃみや咳を生じます。

くしゃみや咳中には多量のインフルエンザウイルスが含まれています。

インフルエンザの感染者が手洗いをしないと感染が周りに拡大します。

接触感染では、感染者の手から環境や手を介して感染が次から次へと拡大していきます。

インフルエンザ接触感染

インフルエンザの症状、治療方法

インフルエンザに一度感染すると、次のような症状が2~7日続きます。

  • 39度前後の発熱
  • 下痢・嘔吐
  • 関節痛

ご存知の通り、40度近い高熱が顕著です。

インフルエンザには、インフルエンザウイルスの増殖を抑制するタミフルやリレンザなど抗インフルエンザ薬が使用されます。

MEMO

しかし、ウイルスを直接殺滅するわけではないため、発症後48時間に服用することが推奨されています。

39度を超えるような発熱があれば解熱薬を与えても良いでしょう。

ウイルス感染による下痢の際は、下痢止め薬は与えてはなりません。

長くとも1週間以内には症状は改善しますので、自然治癒で治しましょう。

対症療法の基本は、水分補給栄養補給です。

脱水症状を起こすこともあるため、水分補給はもちろんのこと、ミネラル分もこまめに補給しましょう。

インフルエンザの感染対策、予防法

感染症の予防法や感染対策では、細菌やウイルスを体内に侵入させないようにすることが最も重要です。

つまり、それぞれの感染経路を把握し、感染経路を遮断することが効果的な感染対策となるのです。

インフルエンザの感染経路は飛沫感染、および、接触感染です。

インフルエンザ感染経路

この飛沫感染と接触感染の感染経路を遮断するために、マスクの着用環境の消毒手洗いを行うのです。

インフルエンザ感染対策

マスクの着用

インフルエンザの予防・感染拡大防止のためにマスクを着用します。

環境の消毒

消毒用エタノールを使用します。
2度拭きや清拭後拭き取る必要はありません。

手洗い

汚れがある場合は石けんを使い、汚れがない場合はアルコール擦式消毒薬を使用します。

インフルエンザに効果のある消毒薬

インフルエンザに用いられる消毒薬
次亜塩素酸ナトリウム
ポビドンヨード
消毒用エタノール

中水準の消毒薬である、次亜塩素酸ナトリウム[テキサントやミルトン]ポビドンヨード[イソジンやネグミン]免税アルコール[消毒用エタノール液IP]インフルエンザに対して十分な効果があるとされています。

ウイルスはエンベロープと呼ばれる細菌で言う細胞膜のようなものを持つものと持たないものに分かれます。

エンベロープを持つウイルスはアルコールが効きやすく、エンベロープを持たないウイルスはアルコールが効きにくいのです。

エンベロープの有無によって主なウイルスをわけると次のようになります。

エンベロープを持つウイルス インフルエンザウイルス、B型・C型肝炎ウイルス、RSウイルスなど
エンベロープを持たないウイルス ノロウイルス、アデノウイルス、ロタウイルス、A型肝炎ウイルスなど

インフルエンザウイルスはエンベロープを持つため、消毒薬が効きやすく、最も使用しやすい消毒用エタノールが使用されます。

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