このページでは、血液検査値のひとつ血小板数[PLT]の読み取り方を薬の副作用との関連性を含め解説しています。
血小板数[PLT]とは?基準値について
血液は、血漿+赤血球・白血球・血小板で構成されています。
赤血球・白血球・血小板の3つを血球と言い、多くが赤血球で占めています。
血球 | 赤血球 | 白血球 | 血小板 |
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数 | 450-500万/μL | 4000-9000/μL | 15-35万/μL |
寿命 | 120日 | ・好中球:1~数日 ・単球:数ヶ月 ・リンパ球:数週~数年 |
10日ほど |
血小板は、止血の初期段階[一次止血]に関与しています。
血小板数[PLT]は、20×103/μL以下になると致死的な経過をたどることがあります。
血小板数は、platelet countを略して”PLT”と表記されます。
血小板数[PLT]の基準値は、158-348×103[/μL]です。
[日本臨床検査協議会:共用基準範囲2014より]
血小板数[PLT]と関連する薬剤性の副作用
血球はすべて骨髄中の造血幹細胞の分化によって産生されます。
そのため、血小板の障害は、①骨髄によるものと②末梢血管内の血小板の破壊によるものに分かれます。
一般的には、抗生物質、抗てんかん薬などが知られています。
抗リウマチ薬 | 金チオリンゴ酸、ペニシラミン |
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抗てんかん薬 | バルプロ酸、フェニトイン、カルバマゼピン |
抗生物質 | アジスロマイシン、スルファメトキサゾール、クラリスロマイシン |
その他 | キニジン、アテノロール、アロプリノール |
[参考:検査値×処方箋の読み方 他]