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2018年度診療報酬改定-診療報酬改定の基本方針(案)-

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会議

2018年診療報酬改定において、社会保障審議会がまとめた診療報酬改定の基本方針(案)が発表されました。薬剤師に関連する部分をまとめています。

2018年度診療報酬改定に向けた診療報酬改定の基本方針(案)について

2018年度診療報酬改定について様々な噂が飛びかっていて、私たち薬局薬剤師は不安な日々をお過ごしかと思います。

診療報酬改定においては、「どれくらいのお金が診療報酬に配分されるか=予算」と「配分されたお金をどのように使うか=診療報酬の方向性」が重要となります。

今回は、後者の診療報酬の方向性に最も関わる、“診療報酬改定の基本方針(案)”について、調剤薬局薬剤師に関する項目をまとめてみました。

2018年度診療報酬改定の基本方針(案)の概要

2018年度診療報酬改定の基本方針(案)では、今後の医療制度の在り方として、大きく4つの方向性を示しています。

以下、2017年11月に行われた社会保障審議会医療保険部会資料の抜粋です。

1.地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・強化、連携の推進

【具体的方向性の例】

  • 地域包括ケアシステム構築のための取組の強化
  • かかりつけ医の機能の評価
  • かかりつけ歯科医の機能の評価
  • かかりつけ薬剤師・薬局の機能の評価
  • 医療機能や患者の状態に応じた入院医療の評価
  • 外来医療の機能分化、重症化予防の取組の推進
  • 質の高い在宅医療・訪問看護の確保
  • 国民の希望に応じた看取りの推進

2.新しいニーズにも対応でき、安心・安全で納得できる質の高い医療の実現・充実

【具体的方向性の例】

  • 緩和ケアを含む質の高いがん医療の評価
  • 認知症の者に対する適切な医療の評価
  • 地域移行・地域生活支援の充実を含む質の高い精神医療の評価
  • 難病患者に対する適切な医療の評価
  • 小児医療、周産期医療、救急医療の充実
  • 口腔疾患の重症化予防、口腔機能低下への対応、生活の質に配慮した歯科医療の推進
  • イノベーションを含む先進的な医療技術の適切な評価
  • ICT等の将来の医療を担う新たな技術の導入、データの収集・利活用の推進
  • アウトカムに着目した評価の推進

3.医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進

【具体的方向性の例】

  • チーム医療等の推進等(業務の共同化、移管等)の勤務環境の改善
  • 業務の効率化・合理化
  • ICT等の将来の医療を担う新たな技術の導入(再掲)
  • 地域包括ケアシステム構築のための多職種連携による取組の強化(再掲)
  • 外来医療の機能分化(再掲)

4.効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上

【具体的方向性の例】

  • 薬価制度の抜本改革の推進
  • 後発医薬品の使用促進 ・医薬品の適正使用の推進
  • 費用対効果の評価
  • 効率性等に応じた薬局の評価の推進
  • 医薬品、医療機器、検査等の適正な評価
  • 医療機能や患者の状態に応じた入院医療の評価(再掲)
  • 外来医療の機能分化、重症化予防の取組の推進(再掲)

2018年度診療報酬改定の基本方針(案)で調剤薬局関連の項目

2018年度診療報酬改定の基本方針(案)において、あくまでも私の視点で調剤薬局に関連すると思った項目についてまとめています。

1.地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・強化、連携の推進

かかりつけ薬剤師・薬局の機能の評価

→対物業務、門前薬局、同一敷地内薬局の点数が大幅にdownするかもしれません。

質の高い在宅医療・訪問看護の確保

→在宅医療において、施設など一度に複数人数を見る場合はさらに点数の引き下げ、個人宅[居宅]は据え置きか引き上げの可能性があるということでしょうか?
→重複投与、残薬解消など疑義照会による処方削減にインセンティブが設けられるかもしれません。

4.効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上

後発医薬品の使用促進 ・医薬品の適正使用の推進

→後発医薬品使用率80%を目標に算定薬局が絞られるでしょう。
→重複投与、残薬解消、ポリファーマシーの削減についてインセンティブが設けられるかもしれません。

効率性等に応じた薬局の評価の推進

→1の項目と被りますが、対物業務、門前薬局、同一敷地内薬局の点数が大幅にdownするかもしれません。

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