学校薬剤師業務の中で、普段生徒が過ごす教室では照度と空気を夏と冬の年2回測定することになっています。
今回は、照度計の使い方を含めた照度の検査についてまとめてみました。
教室の点検項目:照度
照度は2つの部屋を測定します。
私は教室とコンピュータ室を測定しました。
ひとつの部屋に対して、黒板orホワイトボードの9ヶ所、および部屋内の9ヶ所と合計18ヶ所の照度を測定します。
照度の基準値
- 黒板orホワイトボードの最小照度:500ルクス
- 教室の最小照度:300ルクス
- 最大照度が最小照度の10倍未満
[京都市学校薬剤師会ハンドブックより引用]
照度計の使い方
- 電源を入れます。
- 数値が0であることを確認します。[このとき0でなければ調節が必要です]
- 採光部のフタを取り数値を読み取ります。
蛍光灯の清掃によって照度が10-100ルクスほど改善することもあります。
蛍光灯の切れだけではなく、蛍光灯の汚れについても観察することが必要です。
教室の点検項目:まぶしさ
まぶしさには3つのタイプがあります。
- 直接光がまぶしい場合[減能グレア]
- 著しくまぶしい物体がある場合[不快グレア]
- 光が反射してまぶしい場合[反射グレア]
1については、まぶしさを調節するために、カーテンを活用します。
2については、電気にカバーを付けたり、間接照明にしたりと工夫します。
3については、壁に反射する[光沢のある]掲示物を貼らない、反射防止ディスプレイを活用する、テレビやロッカーの位置を変えるなどの対策が挙げられます。