【新着記事】新型コロナウイルスの対策についてまとめました

学校薬剤師業務:水道・排水設備の定期検査について

記事内に広告を含みます

学校薬剤師水質検査

飲料水の水質検査の際に、学校の水道、および排水設備についても確認しなければなりません。

今回は、水道・排水設備の定期検査において、重要なポイント部分をまとめてみました。

水質検査で塩素濃度が基準値未満、その理由は?

学校薬剤師業務のあるあるかもしれませんが、水質検査で塩素濃度が基準値未満だったことはありませんか?

その原因の一つは受水槽や高置水槽といった水道水を貯留する構造にあります。

受水槽と高値水槽とは?

受水槽と高置水槽を総称して貯水槽と言います。

古い建物の場合、受水槽や高置水槽を使用している学校が多いため、塩素濃度が基準を満たす学校の方が少ないかもしれません。

水道直結

揚水式

図のように、水道管直結式に対して揚水式は、貯水槽に溜めておく時間や量が長くなるため、どうしても塩素濃度が下がってしまうのです。

残留塩素濃度の対策

残留塩素濃度を維持するためには、①貯留している水の回転数を上げたり、②塩素付加装置を増設したりする方法があります。

①水の回転数を上げる

水の回転数とは、1日の間に何回貯水槽の水が入れ替わったかを指します。

使用する水の量が減っていることも水の回転数が減っている1つの原因であるため、水道使用量を増やす[特に休日明け]、受水槽や高置水槽の容量を減らす・貯水量を減らすなどが対策となります。

受水槽の容量は、1日使用量の半分程度が、高置水槽の容量は、1日使用量の10分の1程度が目安とされています。

②塩素付加装置を増設する

必要な残留塩素濃度を設定し、自動的に残留塩素濃度を調節する機械が開発されています。


参考
水道局、学校施設、病院の貯水タンク用飲料水の自動塩素消毒装置NATURISER

水道設備の管理

学校薬剤師水質検査

水栓は汚染防止のため下向きになっていなければなりません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!