学校薬剤師業務の中で、保健室と理科室については担当の先生と一緒に見て回ります。
京都市学校薬剤師会で定められている点検項目をまとめてみました。
保健室の点検項目
- 薬品の保管状況は適切か(施錠、劇薬・普通薬・衛生材料ごとで分ける)
- 薬品の期限は切れていないか
- 薬品台帳へ適切に記載しているか(品目・容量・購入日・購入先・期限・廃棄日)
1については、フッ化物洗口剤が劇薬に該当するため、他の薬品と分けて保管するなどを確認します。
その他、ベッドがダニの温床になっていないか、照度が適切か、エピペンの取り扱いについても助言することがあります。
理科室の点検項目
理科室の点検項目も保健室と大きく変わりはありません。
- 薬品の保管状況は適切か(施錠、劇物・普通薬品ごとで分ける、保管場所に表示)
- 薬品の期限は切れていないか
- 薬品台帳へ適切に記載しているか(品目・容量・購入日・購入先・期限・廃棄日)
- 災害時に対する備えができているか(引き違い戸、耐震設備、ガラス瓶が接触しない・転倒しない・破損しない工夫、破損時に他薬と接触しない工夫)
1の表示については次を参考にしてください。
[京都市学校薬剤師会ハンドブックより引用]
その他、不要になった薬品の廃棄方法について聞かれることがあります。
不要薬品の廃棄方法
基本的にはメーカーに聞けば廃棄方法を教えてもらえるので、わからない場合は問い合わせし管理者に伝えましょう。
基本的には次の4つの廃棄方法を案内されるかと思います。
- 薄めて廃棄できる薬品
- 他薬と中和して廃棄できる薬品
- 紙に染み込ませて燃えるゴミとして廃棄できる薬品
- 廃棄業者に委託する薬品